“時代“を定めてこそ決まるものもある
これはハイ/ローに関わらず、舞台背景がどんな時代なのかで描写ががらりと変わってきます。厳密に〇〇年と設定する必要はなく、おおよその時代区分で構いません。
それが古代なのか、中世なのか、近世なのか。それによって服装から建物の外観まで大きく変わってしまう地域が存在する以上、ある程度は知っておいても損はありません。
~ 神代 ~ 神々の戯れ
人々の文明が興る前、人知を超えた力を持つ神/天使や邪神/悪魔との闘いであったり、文明勃興におけるいざこざを描くパターンにあたります。
ほぼ1から作り上げる必要があるため難易度は高い部類に入るかと思われますが、モデルとしては多神教の神話を参考とすれば比較的作りやすくはなるでしょう。
例)ギリシア神話/日本神話/北欧神話
~ 古代 ~ 文明の興り
各文明が共同体を作って間もなく、社会制度も近世/現代程成熟しておらず、中世のようなある種の偏りを持つ発展/過度期にも至らず。
ある種の”若さ”を表現できるという点においては他時代以上にロマンを詰め込める時代設定と見て良いと感じています。『人類の時代』がこれから始まるという【男坂エンド】で締めても良し。神話の終焉といった一つの締めを迎えるもよし。オリジナリティを全面に出すならもってこいの時代設定でしょう。
~ 中世 ~ 明媚か、暗黒か
『ファンタジー』と言えば! と問われれば真っ先に思い浮かび扱いたくなるであろう時代。それは中世と称しても過言ではないでしょう。実際、書き物として幻想世界を思いはせるにあたり、避けては通れないと言っても良いと思います。
しかしながら、ローマ帝国の発展ぶりが考古学や史学からわかるように、キリスト教の影響による文明後退が起こってしまった現実が世界史を見れば明らかなように、光と闇の明暗が非常にはっきりしている時代でもあるため、どこにスポットを当てて描き出すかが腕の見せ所となります。
最も人を惹きつけつつ、最も難易度が高い時代設定と言っても差し支えありません。
~ 近世 ~ 産業革命の道
国家等、舞台の描き方からキャラクターのバックボーンに至るまで、描き方に多様さが生まれ始める時代設定となります。社会が成熟し、国家と国民との相互関係にも変化が生まれ、領主といった特権階級のあり方も様変わり。時代によっては産業革命による技術革新で、魔法の価値が落ちたり、逆に魔法の悪影響で技術が発展しない等、書き手による舵取りに一工夫が必要となるでしょう。
また、産業革命による社会の大幅な変化から、貧富の格差などが古代/中世以上に可視化された上に、溝が大きく開いてしまった負の側面がある時期でもあります。そこを題材に作品を描き出すのも良いでしょう。必然的にダークになってしまうデメリットい見ないふりすれば、ですが。
~ 現代 ~ 路地裏の幻想
舞台を作るというただ1点においては、他の時代より遥かに容易と言ってよいでしょう。しかしながら、『あの角を曲がった先には何があるんだろう』、『何気なく開けている扉がどこへつながっているんだろう』というワクワクを演出するにおいては、過去の時代を採用する以上にタイミングが求められる事にもなるため、難易度は依然として高いことは変わりません。
日常が急変する導入等を考えるのも良いかもしれないですね。
